【ダウンロードできるもの】

支援プラン、 掲示物、 ふりかえり用紙、 
1.「新聞ジグソー」支援プラン
2.カードでドン 3種
3.カードでドン 5種

【ねらい】 協力
 学級や班での「協力」がテーマである。「協力」は、まわり(相手)の気持ちを考えながら自分の行動を決めていくものである。「相手の気持ちを想像しながら自分の主張をしていく」アサーションを駆使できる場である。『新聞ジグソー』(次々頁に掲載)をクオリティーアップした活動を通じて協力する力を育てていく。


【概要】
 『ゆびジャン』で気持ちをひとつにするウォーミングアップを行った後、『スーパー新聞ジグソー』に入っていく。『新聞ジグソー』は、班の中で破った新聞を元に戻すという作業であるが、この授業では、各班が破ったピースを学級の一カ所に集め、これを元の形にする。一見、不可能に思える作業であるが、時間が経過するにつれて、各班の新聞が元に戻っていくのである。自分の班以外のピースを持って帰ると他の班に迷惑がかかってしまう。終わってみると、この授業は競争ではなくて学級全員や班の仲間の協力で成り立っていることに気づくのである。の大切さと双方向のコミュニケーションの有用性に気づいていく。

【ポイント】
 『新聞ジグソー』自体は、雑に破いたほうが位置を特定しやすくなるので元に戻しやすい。しかし、そうなると達成感を得るチャンスが奪われるだけでなく、教室の雰囲気が乱れてしまう可能性がある。学びや気づきの場をしっかりとつくるためにも、きっちりと丁寧に破ってもらったほうがよい。そのために、破る人に全員立ってもらって、ひとりで破るという作業を、16ピースになるまで4回くり返す。


【子どもの気づき】
・スーパー新聞ジグゾーではみんなで協力することができました。班の人と仲良くできて良かったです。
・何十枚もあるピースから取ってくるのが無理って思ったけど、班の人がヒントをくれたりして、完成したときはすごく嬉しかった。
・今日はみんなと協力できてよかったです。あまり話すこともない人もだれもと話ができて新聞を完成することができました。


【教員からのコメント】
・わたし自身も、こんな作業を子どもができるのかと感じていました。しかし、模擬授業で実際自分自身が取り組んでみると、グループの人に助けてもらったり、同じ新聞を見ていても人によって覚えている場所が様々でした。自分としては自信がなかったのですが、「こういう記事を取ってきてね。」って教えてもらったことが助けになりました。教師ながら完成したときは嬉しかったです。



【ひろがり】
 もう何年も前のことになりますが、2013年2月6日、島根県奥出雲町立横田中学校で「ストレスマネジメント」の校内研修をさせていただきました。奥出雲は、わたくしが愛してやまない錦織良成監督の映画『うん、何?』の舞台となった地域でもあります。
 その横田中学校で、2017年10月14日、地域へのオープンスクール(公開授業)が取り組まれました。そして、2年生で実施された授業が「スーパー新聞ジグソー」です。人間関係プログラムの実践校、松江市立第一中学校からはJRでも1時間半以上かかるほど離れたところにあるのですが、「こんなふううに広がってくれてるんだなあ」と感動させていただきました。ちなみに横田中学校ではホッケーが盛んで、全国大会にも出場されているんですよ。すごいですね、(写真は横田中学校HPより)

 横田中学校HP



2013年12月 奈良女子大学、伊藤美奈子先生の放送大学収録にてファシリテーションを実施。学生さんとともに「スーパー新聞ジグソー」を。→ブログ記事


  【思い出話】
 2009年の5月、松原第七中学校研究開発学校の最終発表会に向けての練習、6月の校区人権教育研究会の公開授業に向けてのことです。1年生の授業をどうすればいいか、という相談を受けました。幼稚園から中学校までの11年間の学びを確認するために、松原第七中学校に一堂に会する公開授業です。子どもたちと教員が松原第七中学校に集まり、幼稚園から中学校までの10コマの授業を公開する一大イベントです。11年間の学びには11年間の系統性と順次性が要求されます。中学校から小学校へ降りていくプログラムもあるのです。そのひとつが「新聞ジグソー」でした。小学校と同じ授業をするわけにはいきません。さぁ、困りました。思案したあげく、わたくしが提案した内容は、「破った新聞を全部集めたらどう?」という突飛なものでした。それを受けて実施した「スーパー新聞ジグソー」でしたが、結果を聴くと「成功しました。」という予想外の答えが。成功するためのしかけを、いろいろと学年の先生方が考えてくれていたのでした。報告を聴いて、逆にわたくしが驚かされたのです。無責任かもしれませんが、「こんなこと子どもたちができるんやなぁ。」と感じてしまいました。
 以来、教員(大人)向けの模擬授業には、真っ先に「スーパー新聞ジグソー」に取り組んでいます。ハラハラドキドキのワークショップのなかで、参加者の皆さんは大きな気づきを得ていきます。

 2009年6月 松原市立松原第七中学校区人権教育研究会 協働公開授業
 協働公開授業 11年間の学び 様子


「スーパー新聞ジグソー」 協力

 不可能に感じる課題を仲間との「協力」によって達成する。「スーパー新聞ジグソー」はそんなワークショップです。「新聞ジグソー」というワークショップを発展させてつくりました。「新聞ジグソー」は数人のグループで行います。見開き1枚の新聞紙を班のなかで均等に32分割して破り、それをセロテープで貼りつけながら元の新聞紙に戻すというものです。分割枚数を減らし、破るものをわかりやすいものにすれば、小学校中学年くらいから取り組むことができます。そんな「新聞ジグソー」を中学生から大人まで楽しむことができるのが「スーパー新聞ジグソー」です。普通、わたしは16分割で行います。ひとりが半分ずつに破っていきますので、ひとりずつ立ってもらって2分割していけば、4人で完了します。その作業までは「新聞ジグソー」と同じなのですが、分割したものから2ピースだけ残して、他の14ピースを一カ所に集めます。6グループあるとすれば、84ピースが一カ所に集まることになります。「はい、これを決められたルールのもとで、元の新聞紙に戻してもらいますね。」と言いながら、全部のピースをぐちゃぐちゃにかき混ぜるのです。すると参加者からは「えーっ!」という悲鳴が。そうです、かき混ぜた瞬間に皆さんは「無理だ−!」と感じてしまうのです。これが、「スーパー新聞ジグソー」の最大のしかけなのです。「無理だ」と感じたことを達成してもらうのです。そのプロセスには必ずグループのメンバーの「協力」が生まれてきます。実際にはファシリテータの細やかな支援がなければ、この作業は達成できません。破る前に、記事を読んでもらってグループでトーキングをするとか、他のグループのピースを間違ってたくさん持っているグループが出てきたら、アディショナルで(特別に)取りに行ってもらうとか・・。ファシリテータとしても工夫のしどころが満載です。
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「スーパー新聞ジグソー」に関してご質問・コメントをお受けいたします。→ブログリンク

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